「結婚式、来ないで」
「でも、止めに来て」
2通のメッセージは、同じ時刻に届いていた。
律は言った。「灯里(あかり)らしい」
私は首を振った。灯里は、こんな甘え方をしない。少なくとも、私が知っている灯里は。
周はスマートフォンを見て、静かに言った。「1通目は灯里さんです。2通目は違います」
「誰が」
周は答えなかった。
私はようやく、周も守っている側ではなく、脅されている側かもしれないと思った。
律は私に聞いた。「止めたいのは、結婚式? それとも、灯里が誰かのものになること?」
答えられなかった。
親友だった人を好きだった。その事実だけでは、何かを壊す理由にはならない。
けれど、灯里が助けを求めているなら。
夜、招待状の裏に新しい文字が浮かんだ。「4人目は、式場に先に入っている」
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四人目の恋人
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